•    趣味を話題にした文通      
  • メールが及した今、今さら文通なんてと思う人は多いかもしれませんが、そんな時代だからこそ文通なんです。

    肉筆の文字や行間に込められた感情、便せんや封筒のデザインに漂うお互いのセンスを感じあえるのは、もうそれだけで言葉によらないメッセージの交換ですよね。
    郵便局には、季節を感じさせたり場所をイメージさせるさまざまな記念切手が売られていますが、
    そうした切手を選んで時候の挨拶につなげるのも楽しいものです。
    そして何より、いつ届くのかわからない、自分が出した手紙の返事が必ず返ってくるとも限らない、
    そんな不確定なスタイルの中で手紙が届いたときの嬉しさは、想像以上に大きなものではないでしょうか。
    文字だけのデジタル一辺倒なコミュニケーションに飽きたら、大人のたしなみとして文通を始めてみてはいかがでしょう。
    ただ始めてみたのはいいものの、便せんとペンを用意して修正も簡単じゃないしポストに出しに行くにも大変、
    そんな面倒さゆえに長続きの難しいのが文通の欠点でもあります。
    そんな欠点を補い、長く文通を続けるコツがあります。
    それは、文通のメインテーマを文通相手と共通の趣味にすることです。
    たとえば、本好きの人なら自分が読んで気にいった本などを数冊ピックアップしてプレビューをしたためます。
    その本を相手にも読んでもらうこと目的にした文章を書いてしまうと押しつけがましくなるので、
    あくまで自分の感想という範囲にとどめます。
    本をすすめるよりも、自分の感じ方や考え方、
    今現在どんなジャンルに興味がなど自分について間接的に知ってもらう機会だと思えば、
    文章が堅苦しくなりませし、相手にも「すすめてもらったんだか、
    ら読まなくちゃ」という余計なプレッシャーを与えなくてすみます。
    文通をするほどの相手ならお互い興味を持っているわけですから、
    結果的に互いが深く心を動かされた本を読んでみたくなる場合も多いですよ。
    次の文通では、話題になった本についての相手の感想に自分の感想を返すという文章を入れることができたら、
    もっとお互いを知ることができますし、趣味の読書熱も高まります。
    旅行が共通な趣味の人がいたら、旅行をテーマにした文通もいいですね。
    旅行が終わった時にしたためる旅日記風の手紙も素敵ですが、思いがけない旅先からのハガキはもらう方も新鮮ですし、
    現地の消印を眺めたりハガキの汚れなどを見ると、それだけで旅の臨場感が味わえたりします。
    自分の元にハガキが届く頃には、相手は帰ってきているというタイムラグも滑稽かつ粋ですよね。
    趣味をテーマにすると言ってもそれだけではあまりにビジネスライクなので、時候の挨拶やお互いの近況について、
    それに相手を思い遣る言葉は随所でちりばめたいものです。
    メールと違い、もらった手紙は書いてくれた当人は読み返せないものです。
    つまりもらった文章は自分だけのもの。
    お互い相手に真心をささげるつもりでしたためた手紙は、唯一無二の宝ものになります。
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